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ミョウバンの効果とは?

ミョウバン

ミョウバンは、古くから漬け物の色落ちを防いだり、煮物の煮崩れを防いだり、アク抜きのために使われてきました。
現在でもこの効用を認められ、食品添加物としてスーパーや100円ショップでも販売されています。

 

一方、ミョウバンには殺菌効果があり、これにより生ゴミの消臭、包丁やまな板の殺菌などにも利用されてきました。

 

ミョウバンは別府にある明礬温泉で採取されるなど、自然にも生成される物質です。ただし、今売られているミョウバンは、工場などで合成されたものがほとんどです。

 

ミョウバン利用の歴史は古く、古代ローマでも制汗剤として使われていたように、ヨーロッパではよく知られたデオドラント剤でもあります。

ミョウバンの体臭防止効果

ミョウバンには、体臭防止に際し3つの効果が期待できます。

 

第一に、殺菌作用です。ミョウバンは、水に溶けると酸性となります。酸性の環境下では雑菌が繁殖できません。このため、肌にミョウバン水を振りかけることで、雑菌が繁殖できない肌の状態を作ることができます。

 

雑菌が繁殖できなければ、肌に残る皮脂や古い角質の分解・発酵も行われず、臭い成分への分解も起こりません。つまり殺菌することで、体臭防止ができるのです。

 

第二に、制汗作用です。汗には、臭いの元となる成分が含まれます。そのため汗をかくと、雑菌が分解することで、臭い成分が抽出され汗臭さとなります。逆を言えば、雑菌の養分となる汗を抑えれば臭いが発生することはありません。

 

制汗剤は、様々な商品が販売されていますが、ミョウバンは古代ローマ時代より制汗効果の知られている物質です。これだけ長い間使われ続けるのは、体にとって問題のない物質だからです。その安全性も含め、制汗作用には高い期待ができます。

 

第三に消臭作用です。ミョウバンには金属が含まれているため、酸化還元による消臭効果があります。更に上でお話ししたようにミョウバン水は酸性ですので、特にアルカリ性の臭いであり、悪臭の代表格であるアンモニア臭と結合し消臭します。

 

このようなミョウバンですが、体臭対策商品として商品化されているほか、自作ミョウバン水を使う方法があります。
これは、適量のミョウバンを水道水に溶かし、臭いが気になる腋や足の裏に振りかける方法です。わきがにも有効とされており、効果の高さが注目されています
また、お風呂にミョウバンを入れ、その中につかるミョウバン浴という方法もあります。