体臭防止｜加齢臭も汗臭さも足の臭いも全部正しく予防しましょう。

加齢臭という名前は、2000年に命名された名前で、実はまだそれほど歴史のある言葉ではありません。いわゆる「親父臭い」「おじさん臭」の正体を探る内に、加齢によって体臭が変わることを表現するために生まれた言葉なのです。

この調査を行ったのが、化粧品メーカー・資生堂の研究所で、この際発見されたのが、加齢臭の原因物質として忌み嫌われる「ノネナール」です。

ノネナールは、1）皮脂に含まれる物質・ヘキサデセン酸が酸化する、2）酸化した過酸化脂質が皮膚常在菌によって分解されるの2段階を経て、生成される物質です。
ヘキサデセン酸は、男女問わず40代以降に増加する物質のため、加齢臭は40代以降に発生する臭いと言えるのです。

ちなみに女性の方が加齢臭が弱いのは、皮脂そのものの分泌が少ないとか、女性ホルモンが影響しているとか、そもそもきれい好きが多いからとか、色々言われています。
といっても、現代のおじさんがお風呂嫌いということはないと思いますので、基本的には皮脂分泌量が多いため男性の方が臭いがきつくなる、と推定されます。

加齢臭を防ぐには、2つの方法があります。
1つはヘキサデセン酸を発生させないこと、もう1つがヘキサデセン酸が酸化しノネナールに変わるのを抑えることです。

実は、1つめの方法としてあげたヘキサデセン酸を発生させないことはできません。
ただ、少なくすることは可能ですが、すぐに効く対処法もやっぱりありません。

必要なのは、地道な体質改善です。
ですから、野菜を中心とした食事に変える、お酒を飲み過ぎない、タバコを吸わない、適度な運動、良質な睡眠、ストレスのない生活などなど、いわば「健康的な生活」をするしかありません。

これは、様々な加齢による変化や病気の対策にも必要なことで、簡単ではありませんが、加齢臭が気になる頃から、少しずつ「若いときとは違う」という意識を持って、生活を整えていくことが必要でしょう。

さて、そんな生活ができれば苦労はいらない、というのが正直なところで、結果として加齢臭を抑える現実的な方法は、2つめのノネナールの発生を抑えるものになります。

ノネナールの発生を抑えるには、1）ヘキサデセン酸の酸化を抑えること、2）過酸化脂質の分解を抑えること、のいずれかが有効です。

1）のヘキサデセン酸の酸化抑制は、活性酸素の動きを封じる必要があります。そのためには抗酸化物質が有効ですが、よく知られているものとしてはビタミンCとビタミンEがあります。

これらは食事から得られるほか、サプリメントなども発売されていますので、これらで補うこともできます。また、外部からは、化粧水や乳液の形で補うこともできます。化粧水などの成分表をみながら、商品を選択しましょう。

2）番目の方法は、現在主流の方法です。本サイトでもこちらの方法に沿った方法・商品をご紹介しています。

過酸化脂質の分解を抑えるには、1つは過酸化脂質そのものを肌から除去すること、もう1つが分解する雑菌を殺菌することの2つです。
加齢臭対策石鹸などは、この2つを同時に行えることで、使ったその日から加齢臭がなくなった、など急激な効果が認められています。

原因物質を洗浄して落とす、細菌の働きを抑え臭いの発生を抑えるの2つの段階を同時に行うことが必要なのです。

とは言え、この方法は一時的なもの。
いくら毎日加齢臭対策石鹸で洗浄しても、体質そのものが変わらなければやっぱり臭いも減りません。

実際、同じ40代でも加齢臭のしない人ときつい人がいるように、生活の違いが臭いの違いにも通じます。ぜひ加齢臭で悩んでいる人は、できる範囲で健康的な生活を求めてみてください。