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法律で規制される悪臭が足の裏から出ています!
足の臭いの要因となるのが、イソ吉草酸と呼ばれる物質です。
実は、イソ吉草酸は昭和46年に制定された悪臭防止法で規制されているほどの成分です。これは工場などから出る悪臭を防ぐ法律ですが、法律で規制される成分が足の臭さの正体とは、納得できる方もいるのではないでしょうか。
足の裏は、角質層が厚く(かかとの角質は特に分厚くなります)、更に一日中体重を支えこすれる場所ですので、垢がたくさん出ます。また、足の裏には汗を出す汗腺が多く、大量の汗をかきます。
この垢(角質)や汗を養分とする皮膚常在菌が活躍するのが靴の中。
靴の中は密閉空間で、水分が蒸発しにくく、高温多湿の状態となっています。これは、皮膚常在菌にとって繁殖しやすい環境であり、臭いの元となるイソ吉草酸をたくさん作ってしまいます。
これにより、靴を脱いだときにむあーっと周囲に漂う臭いや、足の裏や爪の間に臭いがつき、足の臭さとなります。足臭さは、男性・女性を問わず、また年齢と問わず発生するものです。
なお、あまりに臭いが強い場合は、水虫を疑うことも必要です。
水虫は様々な症状があるため、皮膚科などの専門医でないと判別できない場合もあります。気になる人は、ぜひ一度病院にかかってみてください。
足の臭いを防ぐには
足の臭さを防ぐには、まずなんと言っても靴の中を蒸らさないことが大切です。
そのためには、「毎日同じ靴を履かない」「通勤時、仕事中など一日の中で履き替える」「通気性の良い靴に変える」「靴下は5本指ソックスなどの通気性の良いものに変える」などの対策が有効です。
一日中、裸足で暮らしていると、足はほとんど臭いません。これは、汗で足が蒸れることなく、雑菌が繁殖しないためです。
逆にいくら清潔にしていても、ストッキングを履き、靴下を履き、ロングブーツを履きなどと足を包み込み1日を過ごせば、例え冬であっても臭い足になります。
足が臭くて悩みだ、という方は、まず靴の中を蒸れないようにすることに注力してみましょう。大幅に臭いは軽減すると思いますよ。
足の臭い退治には殺菌が重要!
足の裏から出る汗そのものには、ほとんど臭いはありません。
ところが、汗が雑菌によって分解されると、強い臭いが発生するのです。つまり、雑菌が繁殖しにくい状態を作れば、臭いは発生しません。
殺菌に有効なのが、お風呂です。お風呂では、洗浄力の強い体臭対策石鹸を使います。
体臭対策石鹸は、洗浄力の高さと共に、殺菌効果の高い成分が入っています。この石鹸を使い、足の指と指の間、爪の隙間なども綺麗に洗い流します。
洗い残しがあれば、そこは雑菌にとって餌の宝庫となりますので、きちんと洗い流しましょう。
次に、お出かけ前にはミョウバン水や殺菌スプレーなどを、靴や靴下に振りかけます。
なお、臭いがついているスプレーを使うと臭いが混ざり、妙な臭いが発生しますので、絶対に避けましょう。
帰宅後は、再び殺菌スプレーなどを靴に振りかけ、靴をきちんと乾かします。靴の中に重曹や茶殻を入れた袋などを入れると、湿気を吸い、また除菌効果も期待できます。
帰宅後の靴をすぐに靴箱に収納すると、湿気が逃げませんので、できれば1日程度は玄関に放置するといいでしょう。